vol.10号-その1の内容をご覧ください・・・毎週金曜日に発行

現 役 プ ロ 集 団 が 指 南 !! ━━━━━━━━━━━━━━┯━
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  2005.12.30  v o l .10―1 └━┛└━┛└━┛└━┛└━┛└━┛└━┛
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  presented by Ku: Art Media Inc.        │デ┃│ザ┃│イ┃│ン┃│塾┃
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┣◆口 上……なんでもビジュアル考〜難波、浪速、浪花?


┣◆講 釈─◇デザイン…………基礎知識をもう少し押さえておきましょう!
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┃     ◇プランニング……この年末年始休暇をどう過ごすか
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┃     ◇コピーワーク……歌って、踊れないとTOPにはなれない?
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┃     ◇写真・画像………続々・露光のお話〜光の量と質


┣◆感謝之辞………………………………………………塾生フォーラム業務連絡など


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┃本┃日┃の┃口┃上┃ なんでもビジュアル考〜難波、浪速、浪花?    ┃
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  本日も“花の第1区”を任されました、風嶺です。

  マラソン、駅伝のシーズンですね〜。

  箱根駅伝を楽しみにされている方も多いのでしょうね、きっと。

  なぜか秋〜冬に多い、陸上長距離の大会ですが、

  オリンピックでは、冬季ではなく、夏季に行われていますよね。

  なのに日本はこの時期に集中する―。

  その“なぜ?”を探ってみるのも面白いかもしれません。

 

  ちょっと前に、古書店で入手した、

  荒俣宏氏の『風水先生 地相占術の驚異』(集英社文庫)を読みました。

  かなり以前に、荒俣宏氏自身が登場して、

  京都の平安京が風水などに基づいて造られていることを解説した、

  NHKスペシャルを見ていたからです。

  もちろん、本に記されている風水のアレコレの内容にも

  それなりに好奇心を刺激されたんですが、

  まったく風水とは関係ない部分に、思わず、

   へ ぇ 〜 、そ う な の か !

  と、目からウロコ状態になった話があったんです。

 

  難波、浪速、浪花―。

  いずれも“ナニワ”と読むのですが、この“ナニワ”とは、

  厳密に言うと、現在の大阪市にある上町台地の北側部分を呼んだ、

  古い名前、だそうで、淀川と大和川という“あばれ川”が合流して

  大阪湾に注いでいた場所とのこと。

   ◎ 波の難しい場所だったことから → 「難波」

   ◎ 波の速い場所だったことから →→ 「浪速」

   ◎ 波が泡立つ場所だったことから → 「浪花」

  ご存知だった方もいるとは思いますが、面白いですよね。

  同じ厳しい風土を表現するのに、人間の感性というのは、

  こんなにもバリエーションを持っている!

  本来、意味するところを知らずとも、ビジュアルとして捉えただけで、

  大阪人気質の多面性を披露してくれていると思いませんか?

   難波のお兄さん → ひとクセもふたクセもありそうな大阪人

   浪速のお兄さん → まさに赤井英和のような颯爽とした大阪人

   浪花のお兄さん → 新喜劇の主役を演じる笑いと人情味に溢れる大阪人

  私、風嶺は、改めて(何百回めの改めてだかわかりませんが…苦笑)、

  文字の持つビジュアル性というか、

  そこに込められた人々の感性(センス)というものに、

  “快い驚き”を覚えました。

  なんか大阪に行きたくなっちゃったな…。

 

  このような気持ちを、訪れる方々へプレゼントできれば、

  そのサイトの成功は約束されたようなもの―。

  さあ、今週も、はじめましょう!

  多くの人の心を動かす、快い“何か”を発信できるサイトをめざす、

  あなた自身が、目からウロコをいっぱい落とせるお話を。

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┃本┃┃日┃┃の┃┃講┃┃釈┃ 噛めば噛むほど、サイトがよくなる特効薬!
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┃ ★ デザイン・・・・・・・・・・・・・・・・◇ 倉田 浩孝 KURATA HIROTAKA
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┣━━━━━━━━━━━━━━ ホームページをデザインする前にすること(10)

┃       基 礎 知 識 を も う 少 し 押 さ え て お き ま し ょ う !



┃ いよいよ本年もあと大晦日1日を残すのみになりました。

┃ ここでもう一踏ん張りしてすばらしい新年をお迎えください。



┃ さて、ホームページというWebの世界は、

┃ バーチャルと言われるとおり、

┃ PCのディスプレイに映し出される情報には、

┃ 印刷メディアと比べるといろいろな「違い」があり、

┃ 基礎知識として押さえておくべき知識がいろいろあります。

┃ それを、今回から少しお話します。



┃   前に「リンクボタン」1つが違うだけといったじゃない!



┃ と言う声が聞こえてききそうですね。

┃ 象徴的にはそれでいいのですが、

┃ 実は、はじめに知っておかないと後で困ることがいろいろあるんです。

┃ すでにご存知の方は繰り返しになりますが確認の意味でお聞きください。



┃ 普通の印刷物なら、

┃ 発信する情報の「受け取り方」など気にする必要はないのですが、

┃ PCのディスプレイを通して伝えられる情報は、

┃ その伝わり方に対して十分に注意を払うことが求められます。



┃ なぜなら、ホームページを見る人の環境が千差万別だからです。

┃ そしてディスプレイの特性が印刷メディアとは全く違うことを

┃ 認識しておくことが大事なのです。



┃ 例えば、「文字」。

┃ 「フォント」というものの再現性についても、

┃ 当たり前だと思っていることと、少し違うことがあるかもしれませんね。



┃ 1つはディスプレイの解像度の違いによって変わります。

┃ 印刷物なら、大きな文字も小さな文字もすっきりくっきり見えますね。

┃ ところがディスプレイ画面に現れる文字をよく見ると―

┃ 輪郭がぼやけている・・・でしょ!?

┃ 特に小さな文字はまず再現することが無理なのです。

┃ なぜならディスプレイは光の小さな点の集まりで表現されているからです。

┃ 試しに、9ポイントや10ポイントの文字は読めますが、

┃ 5ポイントの文字は・・・どうですか?

┃ 印刷物なら読むのも可能ですが、

┃ PCのディスプレイでは再現すらしてくれません。

┃ ディスプレイにもよりますが

┃ 最低でも7.5ポイント以上ならかろうじて可能でしょうが、

┃ 小さな文字をレイアウトするときには気をつけましょう。



┃ 大きな文字も、

┃ ブラウザで普通に文字情報として再現できるサイズは制限があります。

┃ ですから、

┃ より大きな文字にしたいときは、

┃ 画像にしてビットマップでレイアウトすることになります。



┃ ホームページで文字に設定できる書式(スタイル)は

┃ サイズ、色、形状、書体があり、それぞれ自由に設定できますが、

┃ 見え方、文字の大きさはブラウザによっても変わります。

┃ Internet Explorer のほうが Netscape Navigator より大きく表示されます。



┃ 文字のサイズ=大きさはPC画面の解像度によっても影響を受けています。

┃ 解像度というのは表示するモニタのサイズによっても変わります。

┃ 640 x 480 px 〜 1024 x 768 px ではドットの違いにより

┃ 同じサイズの文字が 640 x 480 px のモニタの方が大きく再現されます。



┃ 書体(フォント)は自分のPCにインストールされている書体なら、

┃ すべて指定することができますが、

┃ 見る相手側のPCに同じ書体がインストールされていなければ、

┃ 相手はその書体(フォント)で見ることができません。

┃ その書体がない場合はPCのOSの基本書体に置き換わって表示されます。



┃ Windows と Macintosh では、

┃ 標準でインストールされているフォントが違うので

┃ 全く同じ書体として見ることができません。



┃ 通常 Windows のディスプレイの画面解像度は 96 dpi で

┃ Macintosh の方は 72 dpi なので、表示され方も見え方も違ってしまいます。



┃ このような違いをご存知でしたか?



┃ ホームページをデザインするためには、

┃ これまで慣れ親しんできた印刷メディアとはちょっと馴染みがない、

┃ こうしたこまごまとした違いを、面倒なことと思わずに知識として、

┃ まずは一通り知っておいたほうがいいのです。

┃ こんなこと、意識したことありますか?



┃ ですから、ホームページをデザインするときには基本知識として、

┃ 来訪者が使用するPCの環境とか、ブラウザがどんな環境なのかを

┃ 想定しておく必要があるんですね。



┃ 覚えておくことはまだまだあります。



┃ 皆さんはインターネットの表示で、文字なのか何なのかわからない、

┃ 意味不明の記号の羅列に遭遇したことってありませんか?

┃ 文字でもなければ、写真やイラストとも違う、謎の記号。

┃ 全く解読不能です。



┃ 通常、他国語版のOSでは、

┃ 日本語のフォントや日本語入力システムがないので、

┃ 日本語を表示することも入力することもできず、きちんと見られません。

┃ 英語のホームページを見るのには問題ありませんが、

┃ 中国語やハングル、ヨーロッパ系言語などの他国語でのホームページは、

┃ 対応するフォントがないために上記のような文字化けを起こしてしまい、

┃ きちんと見られずに困ることになります。



┃ PCで日本語を正しく表示したり、入力したりするためには、

┃ 日本語のOSを使用する環境が整っていなければなりません。

┃ そして、文字コードを正しく設定しておく必要も覚えておいてください。



┃ 今、私たちはごくごく当たり前に日本語のホームページを見ています。

┃ あるいは、自分は日本語のホームページをつくるんだから、

┃ 当たり前に日本語が表示されるだろうと思っていませんか?



┃ では、日本語の特徴としての「縦書き」のホームページを

┃ 見たことがありますか?

┃ おそらくほとんどないと思います。

┃ ホームページでは、新聞や雑誌、文庫本など日本独特の縦組みができません。



┃ 「いや、自分としては『縦書き』にこだわったページをつくりたい」

┃ という方は、少し特別な方法を習得する必要があります。

┃ (これは別の機会にお話しましょう)



┃ さぁ〜、 以上で今日の講義は少し駆け足でしたが終了します。



┃ いかがでしたか?



┃ 全体フローチャートをよく見直して、リンク構造やページ構成を考えて・・・

┃ いよいよとページづくりが始まるぞと思いきや

┃ 思いがけずに、ホームページをデザインする以前の基本的な知識ですが、

┃ どれもが認識しておかなくてはならない事柄です。

┃ 折に触れてコラム的に述べていく内容もあると思いますが、

┃ 次回も続きます。

┃ では、また、新しい年にお会いしましょう。

┃ ありがとうございました。



┃ 《参考資料-001》アイドマの法則

┃  http://www.ku-am.co.jp/e-l_members/AIDMA_fig.html

┃ 《参考資料-002》サムネイル・ラフスケッチ

┃  http://www.ku-am.co.jp/e-l_members/Example_thumbnail.html

┃ 《参考資料-003》全体フローチャート

┃  http://www.ku-am.co.jp/e-l_members/Example_flowchart.html

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┃ ★ プランニング ・・・・・・・・・・・・・・◇ 西 佳宏 NISHI YOSHIHIRO
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┣━━━━━━━━━━━━━ こ の 年 末 年 始 休 暇 を ど う 過 ご す か



┃ 国勢調査によって人口の減少傾向が、

┃ 今年から始まっていたことが明らかになりました。



┃ 総務省の発表によると、

┃ 人口総数1億2,776万人、マイナス19,000人です。



┃ 去年の年末より約2万人減ったのですね。

┃ 来年からと言っていたのがちょっと早まったわけです。



┃ この人口の減少という環境は、

┃ これからいろいろなことで影響を及ぼしてくると思います。



┃ あなたの環境にどのように現れてくるか、

┃ この年末年始のお休みの間に考えてみてください。



┃ ここでじっくり考えるのと、

┃ 何も考えないでいるのとでは、数年後、確実に差が出るでしょう。



┃ 一般的な話で言うと、子どもが減って、お年寄りが増えていくのですが、

┃ そうなるとどのような産業やサービス業が勢いを増すか、

┃ 見えて来ますよね。



┃ 今からそういう時代を予測して、動いていたほうが得なのは分かるでしょう?



┃ 話をもっと引き寄せて、

┃ あなたがネットショップを運営していると仮定しましょうか。



┃ あなたは何を売りますか?



┃ ここで間違ってはいけないことは、

┃ ターゲットをお年寄りに絞ってはいけない、ということです。



┃ 消費の中心層はあくまで40代なんです。



┃ お年寄りの両親を抱えて、

┃ 自分の将来の面倒を見てくれる子どもが一人しかいない40代。



┃ そんな人が何を求め、何を探すか考えてみれば、

┃ 自ずと何を届ければ買ってもらえるのかが見えてきます。



┃ あなたには見えますか?



┃ ちょっと道を外れますが、

┃ あなたが収入を得ている環境(会社)が、

┃ これからの時代に沿ったサービスを提供していなければ、

┃ 衰退の一途を辿る可能性が大です。



┃ リストラ実施が目前かも知れません。

┃ そういう意味でも、「人口減少化」をよく考えてみてくださいね。



┃ 話を戻して、



┃ なぜ、インターネットでの消費が増えていっているのか、

┃ おわかりでしょうか?



┃ それは流通が変わってきたからですね。

┃ 数年前までは、メーカーが独自の流通を持っていなければ、

┃ 商品を販売できなかった。

┃ もしくは商社を介さなくてはならなかった。



┃ しかし、今では個人が宅急便のような流通を使える。

┃ 小さな会社の商品でも、顧客さえ確保できれば、

┃ 流通に左右されなくなったのです。



┃ つまり、商圏が広がった。



┃ 北海道のカニ専門の卸問屋がインターネットで億を稼ぐ、

┃ 個性的な鶏卵業者がネットでの出荷予約を3ヵ月待ちにするなど、

┃ アピールさえ上手く行えば、新しい販路がつくれるようになったのです。



┃ さらに24時間、店舗がオープンしている利点もありますね。

┃ コンビニが流行ったのと同じ要因です。



┃ こうして考えてくると、

┃ あなたがインターネットで店舗を開店するとした場合、

┃ 理想の形が見えてきませんか?



┃ ご自分の商品を持ち、店舗をネット上でオープンし販売する。

┃ さらに販売店を募集して販売代理もしてもらう。



┃ この形が世に言う『情報起業』なら簡単にできてしまうのです。



┃ あなたは『売れるノウハウ』を持ってはいませんか?



┃ 【情報起業家プロデュースプログラム】

┃   http://simple.sub.jp/pro-s.html

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┃ ★ コピーライティング・・・・・・・・・・・・・◇ 風嶺 瞭 KAZAMINE RYO
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┣━━━━━━━━━━━━━━━━ 歌って、踊れないとTOPにはなれない?



┃ 今日は、いままでの“説”と、ちょっと見、矛盾するようなお話をしますね。



┃ ┌───────────────────────────┐
┃ │ TOPページの《タイトル》部分はポスターであり、  │
┃ │                           │
┃ │ そのタイトルこそ、キャッチフレーズと捉えましょう! │
┃ └───────────────────────────┘


┃ という趣旨のお話を前回までにしました。その際、


┃ ┌───────────────────────────────┐
┃ │ 「何」をテーマとした、「どんな」サイトなのかを伝えよう!   │
┃ └───────────────────────────────┘

┃ ┌───────────────────────────────┐
┃ │ 理想の文字数は10文字以内。多くても15字以内でおさめよう!  │
┃ └───────────────────────────────┘


┃ という2つのポイントを付け加えましたよね。そして、さらに、


┃ ┌────────────────────────────┐
┃ │ 「どんな」の部分に、                  │
┃ │                            │
┃ │  私 の サ イ ト は ○ ○ ○ ○ が い ち ば ん !   │
┃ │                            │
┃ │ をあてはめて考えてみましょう!            │
┃ └────────────────────────────┘


┃ と言及しました。



┃ さらに、あろうことか、これが“基本”で、

┃ 現実的には“応用”が必要であるとの暴言に近い発言をした記憶が…。



┃ まあ、基本というものは、何ごとにおいても必要だけれど、

┃ それだけでは抜きん出ることは望めない代物であると考えれば、

┃ 暴言ではないのですが、ややこしいですよね。



┃ そこで、今日は、はっきりさせましょう!


┃ ┌─────────────────────────────┐
┃ │ キャッチフレーズとタイトルは、別々に考えてください!   │
┃ └─────────────────────────────┘


┃ タイトルでは、


┃ ┌───────────────────────────┐
┃ │ 「何」をテーマとしたサイトであるか+あなたの個性   │
┃ └───────────────────────────┘


┃ を、そして、キャッチでは、


┃ ┌───────────────────────────┐
┃ │ 「どんな」サイトであるかに相当する“旬の魅力”    │
┃ └───────────────────────────┘


┃ について表現し、アピールしましょう。

┃ 文字数の目安は、やはり、それぞれ10〜15文字程度がよいと思います。



┃ 扱いとしては、

┃ 通常、最も大きく目立たせたほうが効果的と思える“タイトル”より

┃ “キャッチフレーズ”のほうを目立たせてみてください。

┃ つまり、タイトルを“ショルダー”または“サブタイトル”的に、

┃ キャッチを“タイトル”的に捉えるのです。

┃ 10〜15文字程度しか許されないタイトルに、

┃ 「何」のテーマとした、「どんな」サイトかという内容を集約し、

┃ キャッチ風にしなさい、と言われるより気が楽になったと思います。



┃ なぜなら、サイトはナマものですから、

┃ “新鮮なネタ”であることが至上命令なのです。


┃ あまり更新されないサイトは廃虚のような雰囲気を漂わせていますよね。

┃ ブログが普及したのにも、“サイトの廃虚化”を回避できる、

┃ コンテンツ内容の更新の簡便さという観点が

┃ 少なからず影響を与えているはずです。



┃ ですので、あまり変化を頻繁に加えられない“タイトル”より、

┃ 変化させることが可能な“キャッチフレーズ”に力点を置いてほしいのです。

┃ キャッチで軒先を歩いている通行人の気を引いて、

┃ 店頭をのぞかせ(サイトへ引き込み)、

┃ 関心のレベルが上昇したところで、さらに店の奥(タイトル)へと誘導し、

┃ その名前を強く記憶にインプットしてもらう。

┃ このような導線が、すばやく訪問者の気持ちを捕えて、

┃ 関心を育て、本当の意味での知名度を高めるベストな攻め方、

┃ であると考えています。



┃ タイトルは「何のサイト」であるかを伝えるのと同時に、

┃ あなたの個性を表現する素材のひとつですので、もちろん、重要なものです。

┃ しかも、固定顧客ができればできるほど、

┃ その重要度はキャッチを凌ぐものへと成長していきます。

┃ しかし、はじめから“看板商売”を行おうというのは無理があります。

┃ 看板で商売ができるまでは、いまお話した表現方法で、

┃ 信頼を培うのが賢明なアプローチであると思います。



┃ 何回か前にお話した“コピーの種類”がなぜ存在するのか、

┃ 段々と飲み込めてきたかと思います。




┃ タイトルだけでもダメ。キャッチだけでもダメなのです。

┃ サイトのTOPページでは、

┃ 少なくとも、この2つの要素を上手に連係させて、

┃ 読む煩わしさを感じさせない少ない文字数で、

┃ しかもわかりやすく、あなたのサイトの魅力を伝えられなければなりません。


┃  歌って、踊れなければTOPページになれない―


┃ この言葉の意味、ご理解いただけましたよね。


┃   エーッ、もっとむずかしくなったんじゃない?


┃ いいえ、キャッチもタイトルも100点満点を目指さなくてもいいんです。


┃ キャッチ70点タイトル30点でも、キャッチ60点タイトル40点でも。

┃ とにかくそのとき旬であるネタをきちんと、

┃ ウソ偽りなく提示できれば、人が立ち止まる確率は高まります。

┃ まずはここからはじめましょう!



┃ 新年第一弾は、


┃   じゃあ、具体的に、どういう風に言葉を選べばいいの?


┃ という多くの声にお応えして(えっ、誰も言ってない?まあまあ)、

┃ 参考例として私の作成法の一端を公開したいと思います。



┠─◇ 毎 週 の お ま け─────────────────────────



┃ 今回は、いまから26年もむかしの広告を取り上げます。



┃     ● 女の記録は、やがて、男を抜くかもしれない。

┃      (1980・伊勢丹/新聞全段広告)



┃ 名作です。私は、そう思いました。

┃ はじめてこの広告を目にしたときの、衝撃は忘れられません。

┃ まさに、目にした後に、ひと呼吸置きたくなるほどの驚きがありました。。



┃ 1980年といえば、昭和55年。

┃ 高度経済成長に終止符を打ったオイル・ショックとともに停滞した需要が、

┃ 再び上昇気流に乗りはじめた時代の幕開け年と言われています。

┃ そのエンディングは、皆さん、ご存知のバブルの破裂です。

┃ この前年までは、何に基づいてなのか詳しく調べていませんが、

┃ オイル・ショックの影響によってほぼ固定化されてしまった需要を、

┃ 他社から奪取することを目的とした、

┃ 商品の優越性を訴求する“情報広告”の時代だったそうです。



┃ ┌────────────────────────────┐
┃ │                            │
┃ │                            │
┃ │           陽光照りつける          │
┃ │                            │
┃ │       アスファルト道を駆けていく、       │
┃ │                            │
┃ │       外国の女性マラソンランナー        │
┃ │                            │
┃ │           PHOTO            │
┃ │                            │
┃ │                            │
┃ │        向かってやや右手前方の、        │
┃ │                            │
┃ │         少し高所から捕えた          │
┃ │                            │
┃ │          正面全身カット。          │
┃ │                            │
┃ │                            │
┃ │          ランナーの全身は、         │
┃ │                            │
┃ │         新聞天地の1/2大。         │
┃ │                            │
┃ │                            │
┃ │                            │
┃ ┝━ ━ ━ ━ ━ ━ ━━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━┥
┃ │┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓┏ ━ ┓│
┃ │┃                     ┃     │
┃ │┃女の記録は、やがて、男を抜くかもしれない。┃┃   ┃│
┃ │┃                     ┃ 伊勢丹 │
┃ │┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛┃   ┃│
┃ │┃            ┃          のロゴ │
┃ │┃ ボディ・コピー    ┃         ┃   ┃│
┃ │┃            ┃              │
┃ │┃            ┃         ┗ ━ ┛│
┃ └────────────────────────────┘



┃ この広告の時代が、広告業界ではどのように言われているかというと、

┃ 皆さんご存知の「おいしい生活」に代表される、“感性広告”の時代です。

┃ 「心の豊かさ」というフレーズが闊歩しはじめていた社会背景を基盤に、

┃ ターゲットの感性をキャッチすること―、つまり、

┃ 共感を得ることによって、それを好感へと育み、他社との差別化を企図する。

┃ 広告がエンターテイメント性を帯びた、

┃ 別名“好き嫌い広告”が数多く登場した時代でもあるんですね。

┃ 私などはドップリとこの時代に浸かってしまったクチですね。



┃ 前講釈はこのくらいにして分析なのですが、

┃ 一方でこの時代は女性の社会進出が

┃ 少しずつ少しずつ声高になってきた時期にもあたるんですね。

┃ むかしながらの百貨店に、時代の先を見抜き、

┃ プレゼンテーションをする能力が求められはじめた。

┃ 先ほど、例に挙げた「おいしい生活」もそうですが、

┃ 旧態依然の百貨店に変化が求められはじめたころであるわけです。

┃ その急先鋒が、女性であったことはいうまでもありません。



┃ 女性に支持されなければ、生き残れない。

┃ そんな思いが、考え方が反映された広告です。



┃ マラソンの世界では、女性の記録は、まだまだ男性には及んでいません。

┃ 「いい加減なことを言ってたんだなぁ」

┃ なんて笑わないでくださいね。

┃ あなた自身が感じる26年前の女性と、現在の女性を比べてみてください。

┃ ほら、いろいろな面で、それまで男性優位と言われていた領域に

┃ 女性がかなり進出できるようになってきたでしょう?

┃ 女性の皆さんの中には「まだまだ」と考える方もいるでしょう。

┃ 私も確かにそうだと感じています。



┃ 共感広告の時代―。女性の皆さんは、

┃ 確実にこの広告に共感を覚え、勇気を与えられたはずです。

┃ その間、男は「何」をしていたか?

┃ そんなことを考えさせられる広告でもあるのです。



┃ 共感や感動は、まったく同類ではないですが、

┃ いまや付加価値という概念の中に含まれて定番化しています。



┃ しかし、新しい価値を見い出し、人を動かすことのできるチカラが

┃ 広告にあることを、この広告はいまの私たちに伝えてくれる、

┃ 貴重な作品の一つとも言えます。



┃ 決して奇抜な言葉は使っていません。

┃ 変な言葉遊びにも走ってはいません。



┃ この点を参考にして、ご自分のサイトを、どうアピールして、

┃ 共感を得るか、感動してもらうか、信頼してもらうか、

┃ を考えてみてください。

┃ ちょっとスケール大き過ぎましたかね?

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┃ ★ 写真撮影・画像処理 ・・・・・・・・・・◇ 倉田 浩路 KURATA HARUMICHI
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┣━━━━━━━━━━━━━━━ 続 々 ・ 露 光 の お 話 〜 光 の 量 と 質



┃ 先週は、カメラが測ってくれる《露出モード》の種類を、

┃ 概略としてお話しました。



┃ 光については以前に説明しましたが、同じ位置からカメラを構えて、

┃ すべてをオート(自動露出)で撮影してみてください。

┃ そうすると、アングルがほんの少し変わるだけで、

┃ 被写体の露出が変化してくることに気がつくはずです。



┃ それはなぜかというと、

┃ カメラのフレームに入ってくる被写体の反射率が微妙に変化するから。

┃ つまり、“明るい部分”と“暗い影の部分”の、

┃ 画面内に占める比率により露出値(光の量)が変わるからです。



┃ こうしてできた画像をご自分の表現意図によってどの程度補正するかは、

┃ 皆さん自身の判断です。



┃ もちろん、標準的な適正値はあるんですが、

┃ 露出を決める大事な要素の1つは、あなたの感性です。



┃ 適正値よりも濃い画面とか、明るい画面にすることによって、

┃ 伝えるものの意味が変わってきます。



┃ 自然の光は、常に同じではなく、

┃ 日の出前、日の出から南中、日暮れどき、日没、

┃ そして闇夜(都会では無理ですが)まで、大きく変化しています。



┃ 朝夕は赤っぽくて、昼間は青っぽい光です。

┃ 電灯光も太陽光の赤とはまた違った赤っぽい感じに写り、

┃ 蛍光灯はグリーン寄りの青といった感じに写ります。



┃ こうした色を《光の色温度》で表現し、

┃ 《ケルビン(K)》という単位で表しています。



┃ ガスの炎をイメージしてください。

┃ 先端部分は青白く、根元はやや赤っぽいですね。

┃ 先端のほうが根元より高い温度になっているんです。



┃ 写真用語では《デイライト》と呼ぶ、

┃ 昼間の光(季節にもよりますが大体10〜14、15時頃まで)の

┃ 色温度は朝夕に比べて高く、5500K前後。



┃ カメラに付いているストロボ光も、この5500Kに合わせられています。



┃ 太陽がさんさんと照りつける下では、

┃ 色温度が高いときには6000Kを越えることもあるんですね。

┃ また、曇りの日とか、雨の日や日陰などでは、

┃ さらに色温度は上がり、青っぽく写ってしまいます。



┃ 雪の日も同様で、たとえ天気が良く、太陽が被写体を照らしていても、

┃ 日陰や雪の照り返しの影響がある部分は青が強くなるんです。



┃ 厳密に自然の色を再現したい場合には、

┃ こうした色温度の変化に対応した補正フィルターを必要としますが、

┃ デジタルの優れた機能で

┃ 《ホワイトバランス》を調整できるカメラも多くなってますので、

┃ ご自分のカメラの取扱説明書で確認して、

┃ この機能を使うとどのように変わるのかを、ぜひ試してください。



┃ それにしても、デジタルカメラのオートバランス機構って凄い!ですよね、

┃ 全く意識しないでも良いくらいですが、

┃ しかし、電灯とか蛍光灯の下では完璧に補正されてはいないので、

┃ そんなときに《ホワイトバランス》を調整してください。



┃ フィルムカメラでは《ホワイトバランス》を調整できませんので、

┃ その場の色温度にあった補正フィルターの準備が必要となります。



┃ しかし、このような補正をしないほうが、ときには、

┃ 表現したい部分の強調色となることもあるんです。



┃ 白黒写真(画像)と違い、カラーの場合は、

┃ 色が見え過ぎて邪魔になるケースもありますし、

┃ やや色温度を低めに撮影したほうが、

┃ あったかで、ほんのりした感じに仕上がることもあるんです。



┃ モノトーン(単色画面)にする、というように、

┃ あくまで撮影者の表現意図の範囲内で、

┃ 逆の発想から実際の色にこだわらない作画方法も、もちろん“あり”です。



┃ HPにおけるイメージフォト等に使用するのであれば、

┃ 遠慮なくいろいろ試してみることも必要です。



┃ ただ綺麗に撮影するばかりでは、他のHPとは差が出ませんからね。



┃ ピントがピタッ!と合っている必要がある場合もあれば、

┃ 流れていたほうが動きを感じられる場合もあります。

┃ 光がこうだから後ろがぼけているほうがいいかな、とか、

┃ この光だったら背景色を飛ばして真っ白くすれば、とか、

┃ この位置は窓からの横光が黄色っぽく当たっているな、など、

┃ テレビを見ながらでも、光がどのように当たっているか観察できますので、

┃ 常にこのように“光”を意識してください。



┃ 以上のように、光には、いろいろな種類や変化があります。

┃ また、ある瞬間においては、人間ではどうにもできない状態になりますが、

┃ カメラはそれを補い、撮影者がコントロールすることによって、

┃ その気持ちを表現するさまざまな画像をつくってくれるんですね。



┃ “光の量”、“光の質”を知ることにより、

┃ 撮影者の選択範囲は広くなりますので、常に、

┃  「 ど う し て な ん だ ろ う ? 」

┃ という疑問符を意識の奥に持って見つめ、撮影してください。



┃ 次回は、今回とダブル部分もありますが、

┃ “カメラ側の光のコントロール”についてお話したいと思います。



┃ 年末年始はシャッターチャンスがいっぱいです。

┃ この機会に、ここで学んだことをぜひ試してみてくださいね。

┃ それでは皆さん、よいお年を。

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