現 役 プ ロ 集 団 が 指 南 !! ━━━━━━━━━━━━━━┯━
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│釘┃│づ┃│け┃│サ┃│イ┃│ト┃│の┃
2006.01.13 vol.12―1 └━┛└━┛└━┛└━┛└━┛└━┛└━┛
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presented by Ku: Art Media Inc. │デ┃│ザ┃│イ┃│ン┃│塾┃
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■当塾の指導理念
『 気 が つ け ば 、い つ の 間 に や ら 、プ ロ 級 サ イ ト ! 』
どうせつくるなら、しっかりと伝わるサイトをつくりたい―。
クギサイ塾では、
“ドングリの背くらべ”から一歩も二歩も抜きん出る、
《来訪者を釘づけにする魅力的なサイトづくり》を、
あなた自身の手で、自由自在にできるようにすることをめざしています。 続ければ続けるほど、あなたのサイトが限りなく魅力的に進化する、
プロ級のホームページづくりを詳しく伝授!する決定版です。
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┃contents ┃
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┃
┃
┣◆口 上……大晦日の夜の“都心”に風嶺が見たものとは!?
┃
┃
┣◆講 釈─◇デザイン…………Webサイトでは、迷うのが当たり前!?
┃ │
┃ │
┃ ◇プランニング……先が見えないから、始めないんでしょ?
┃ │
┃ │
┃ ◇写真・画像………もう一度「絞り・シャッター・感度のお話」
┃ │
┃ │
┃ ◇コピーワーク……有名人か?無名人か?
┃
┃
┣◆感謝之辞………………………………………………塾生フォーラム業務連絡など
┃
┃
┣━┳━┳━┳━┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃本┃日┃の┃口┃上┃ 大晦日の夜の“都心”に風嶺が見たものとは!? ┃
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│
│
│ いやぁ、ホントに寒いですね、今年の冬は。
│
│ 成功へのスーパー特急「クギサイ12号」始発駅駅長の、風嶺です。
│
│ 雪・・・すごいですねぇ。
│
│ 豪雪の被害にあわれた皆さんにはお見舞いを申し上げます。
│
│
│ 今回も、大晦日に見た都心の夜のお話、をちょっとします。
│
│ 日本レコード大賞やNHK紅白歌合戦が、
│
│ まだ国民的な関心事であった私の子ども時代、
│
│ 大晦日も夕刻に近づくと、都心の繁華街から、干潮が如く、
│
│ 足早に家路を急ぐ人々の風景が、
│
│ ニュース映像として流れていたのを記憶しています。
│
│
│ 八重洲から中央通りを京橋、銀座方面に向かって歩き、
│
│ 有楽町へと抜けたのはちょうど午後7時ごろ。
│
│ 京橋界隈のオフィス街は別として、銀座、有楽町辺りは、当世、
│
│ かなりの人出で、さぞかし賑わっているだろうと予想していたのですが、
│
│ あに図らんや。
│
│ どのビルも、どのショップも、閉館閉店準備に追われ、
│
│ すでに、いつもより濃い闇に包まれていたのです。
│
│ 歩道を行き交う人も少なく、本当に「エ〜?」という印象でした。
│
│
│ 東京国際フォーラムから東京駅丸の内口までは、
│
│ 例の「東京ミレナリオ」会場として人々が集中していましたが、
│
│ それも先週にお話した通り、アーチが連なる通り沿いのみ。
│
│ ひとつ隣の通りでは犯罪が起こっても不思議ではない暗さでした。
│
│
│ 先進的なマンション群が屹立する中に、
│
│ ひっそりと隠れるように佇んでいる佃島の古い町並みは、
│
│ 午後9時前というのに、まるで“丑三つ時”のような静けさ。
│
│ それだけに路地を照らす家並みの灯りが心に温かく、
│
│ この場所に幾許か残っているむかし気質の人情に、
│
│ 差し迫った年の瀬の雰囲気を、
│
│ よりいっそう盛り上げていただいた心持ちになりました。
│
│
│ そして、神田明神、亀戸天神と巡るなかで、
│
│ 新しい年を迎える私たちの“心の昂揚”を映像化するように、
│
│ 初詣に向かう人々は増し、賑わいは大きくなっていきました。
│
│
│ 遠いむかしに、テレビの受像機を介してイメージを膨らませていた、
│
│ 都心の街々に描かれる大晦日の景色―。
│
│ すでに“失われた幻”と思い込んでいた私にとって、今回の体験は、
│
│ 舞台装置がさまざまに変わったとはいえ、いま現在も、
│
│ この瞬間に人々が託す“思い”や“願い”の変わらないことを
│
│ 再確認させてくれました。そして、
│
│
│ マーケティングだ。データだ。ノウハウだ。戦略だ。
│
│
│ と騒いでも、何よりも大切なのは、
│
│ 大晦日の夜から元旦の未明に風景に象徴される、この
│
│
│ 人々の“思い”や“願い”に、自分がどう応えるか。
│
│
│ なのではないかと、柄にもなく考えた次第でございます。
│
│
│ さあ、そんな思いもプラスしつつ、今回も出発しましょう!
│
│ 多くの人々を幸福することができる“あなたのチカラ”を、
│
│ 余すことなくアピールできちゃう“釘づけサイト”へ向かって。
│
│
└┰───────────────────────────────────
┃
┃
┏┻┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓
┃本┃┃日┃┃の┃┃講┃┃釈┃ 可能性の世界をグンと広げるノウハウマップ!
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┃
┏┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ ★ デザイン・・・・・・・・・・・・・・・・◇ 倉田 浩孝 KURATA HIROTAKA
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┃
┣━━━━━━━━━━━━━━ ホームページをデザインする前にすること(12)
┃
┃ W e b サ イ ト で は 、迷 う の が 当 た り 前 !?
┃
┃
┃
┃ そろそろ お屠蘇気分が抜けてくる頃でしょうか?
┃
┃ お正月はいかがお過ごしでしたか?
┃
┃ 普段はめったに顔を合わせない方々とも
┃
┃ ゆっくりと過ごされたことと思います。
┃
┃ Webの世界はそんなことはお構いなしにいろいろなことが
┃
┃ 目につく進化がいっそう早まっているように感じます。
┃
┃
┃
┃ では、さっそく気持ちを新たにして始めましょう!
┃
┃ これまでに「ホームページをデザインする前にすること」として
┃
┃ 基礎的なことを学んできました。
┃
┃ 「ホームページをデザインする前にすること」といいながら
┃
┃ 内容はすでに「デザインを考える」ことに入っていますが・・・。
┃
┃
┃
┃ 私としては皆さんが
┃
┃ 「デザインを考えると言っても、
┃
┃ いろいろなことを想定しながら進めるんだな〜!」
┃
┃ と思っていただければ良いと考えています。
┃
┃
┃
┃ つくる目的が何であろうとホームページは
┃
┃ 皆さんが「伝えたいこと」をダイレクトに生身の人間に伝えることができる、
┃
┃ すばらしいメディアであることは確かです。
┃
┃
┃
┃ Webサイトは印刷メディアや電波など他のメディアとは違い、
┃
┃ 「来訪者(アクセスするユーザー)が、積極的に、能動的に、情報を見にくる」
┃
┃ メディアです。
┃
┃ つまり、ホームページには「興味のない人は訪れない!」。
┃
┃ だからこそ、ダイレクトに「伝える」ことができます。
┃
┃
┃
┃ そこで、来訪者があなたのホームページを「良い」と感じるか、
┃
┃ 何となく「ストレス」がたまってしまったなと感じるかによって
┃
┃ 次も来てもらえるか否かが決まってきます。
┃
┃
┃
┃ そのポイントの1つは、
┃
┃ 来訪者を「迷子」にさせないこと。
┃
┃ これが大事です。
┃
┃
┃
┃ デザインを考えるときには、
┃
┃ 来訪者を「迷子」にさせないためにはどうしたらよいのか・・・?
┃
┃ いつでもさまざまな動線についていろいろな角度から見ること、
┃
┃ それらを想定して、リンクボタンをどう置いて誘導していけば
┃
┃ よりよい案内になるかを考えてください。
┃
┃
┃
┃ 来訪者が、望むページに迷わずにアクセスできるのが一番いいですよね。
┃
┃ 皆さんも、自分が探しているページが見つからずに困ったこと、
┃
┃ 一度や二度、三度、四度って、ありませんか?
┃
┃ なぜ迷ったのか?
┃
┃ 原因は何だったのか?
┃
┃ 思い返してみてください。・・・といわれても、忘れてしまいますね。
┃
┃ (こんなことのためにでも、ご自分が利用したWebサイトのことを、
┃
┃ 自分がつくる立場になったときを考えて、
┃
┃ ノートにメモする習慣をつけるとよいと思います。
┃
┃ のちのちのための参考にできて勉強になりますから。)
┃
┃
┃
┃ 「リンクボタン」を設置する際には、「作る側」と「来訪者側」との
┃
┃ 意識が違っていることを念頭に置いてください。
┃
┃
┃
┃ ともすると、「作る側」にはわかるのが当たり前だ
┃
┃ という意識が起きがちですが。
┃
┃ それでは「来訪者」にとってやさしく、使いやすいデザインにはなりません。
┃
┃
┃
┃ 来訪者が「迷う」原因はいろいろなタイプがあるようです。
┃
┃ ◆操作がわかりにくい
┃
┃ ◆視覚的にわかりずらい
┃
┃ ◆構造的にわからない
┃
┃ ・・・などなど、と「迷い方」もまちまちですが、
┃
┃ より幅広い層のユーザー(来訪者)が
┃
┃ 違和感なく使えるような設計を心がけましょう。
┃
┃
┃
┃ それには、何が正解かというのは難しいところですが、
┃
┃ 一般的なことで言うと、既存(過去)のインターフェースを踏襲するのが、
┃
┃ 来訪者が迷わなくて安全なようです。
┃
┃
┃
┃ なぜなら、Webサイトで、
┃
┃ 「過去に、見たことも使ったこともないインターフェースに接したときに、
┃
┃ 来訪者は、使い方がわからずに迷ってしまう」ということになるからです。
┃
┃ (認知心理学という見地で、人間が「思考する=問題を解決する」のは、
┃
┃ 「知識=過去の経験を用いて推論を行うこと」と言われているように、
┃
┃ 過去に経験がない情報=経験はあっても
┃
┃ 知識として記憶していないものに接したときに、
┃
┃ 人間は思考や行動で「迷う」状態になってしまうのだそうです。
┃
┃ 例えば、来訪者が「Webサイトのインターフェースを見たとき」の
┃
┃ 思考のメカニズムを想定してみると、
┃
┃ 来訪者はグラフィックやレイアウト、リンクボタンなど「目で見た情報」を
┃
┃ 過去の経験・知識と照らし合わせて認識し、行動します。
┃
┃
┃
┃ リンクボタンや青い下線のある文字を見つけると、
┃
┃ 過去にも似たものを見た記憶を探り、そのボタンや文字をクリックすると、
┃
┃ 別のページに移動した経験を思い出します。
┃
┃ それにより、自分が見ている
┃
┃
┃ 「Webサイトのインターフェース」が「何であるか」
┃
┃
┃ を理解し、次に起こす行動を考えるわけです。
┃
┃
┃
┃ そして、そのボタンや文字がリンクであることを理解した上で、
┃
┃ カーソルを移動させマウスオーバーするとカーソルのかたちが変わる
┃
┃ という情報を得ます。
┃
┃ この情報も知識と照らし合わせて、この部分がリンクなのだと理解し、
┃
┃ 迷わずに行動できることになります。
┃
┃ だから、既存のインターフェースを踏襲する、または、
┃
┃ 類似したインターフェースならば、来訪者に受け入れられやすいんですね。)
┃
┃
┃
┃ 人がなぜ、Webサイトで迷うのか?
┃
┃ このことをよく知っていくことが大事なことです。
┃
┃ 全体のフローチャートを検証するときには必ず考えてください。
┃
┃ Webサイトでは、迷って当たり前!
┃
┃ というくらいの認識を持って設計してください。
┃
┃
┃
┃ どうすれば迷わせないホームページづくりができるのか?
┃
┃ そのために、
┃
┃
┃ ◆ナビゲーションをしっかりデザインしましょう。
┃
┃ ナビゲーションは常に、
┃
┃ 大カテゴリー、中カテゴリーなどをうまく表示して、
┃
┃ 来訪者(自分)がいる位置がいつでもわかるようにしましょう。
┃
┃ 深い下層にいてもホームに戻れるようにしましょう。
┃
┃ ◆わかりやすい「サイトマップ」を用意して、
┃
┃ 全体を俯瞰できるようにしましょう。
┃
┃
┃ そして、
┃
┃ 独自のデザインでホームページを展開したい。
┃
┃ 今までにないような構成で、リンクもかっこよくしたい、と考えたら、
┃
┃ 「迷わせない」サイトづくりのために細部にまで意識を巡らせて
┃
┃ デザインしましょう。
┃
┃
┃
┃ 「来訪者」に好感を持って使えるインターフェースを考えていってください。
┃
┃ 使いやすいことが一番ですから、
┃
┃ 独りよがりにならないように気をつけていきたいものです。
┃
┃
┃
┃ 《参考資料-001》アイドマの法則
┃
┃ http://www.ku-am.co.jp/e-l_members/AIDMA_fig.html
┃
┃ 《参考資料-002》サムネイル・ラフスケッチ
┃
┃ http://www.ku-am.co.jp/e-l_members/Example_thumbnail.html
┃
┃ 《参考資料-003》全体フローチャート
┃
┃ http://www.ku-am.co.jp/e-l_members/Example_flowchart.html
┃
┗┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┃
┃
┏┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ ★ プランニング ・・・・・・・・・・・・・・◇ 西 佳宏 NISHI YOSHIHIRO
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┃
┣━━━━━━━━━ 先 が 見 え な い か ら 、始 め な い ん で し ょ ?
┃
┃
┃
┃ 今回は、わたしがなぜ、いつも前向きなのかお話しますね。
┃
┃
┃ 簡単です! 自己改革したからです。
┃
┃
┃
┃ 「どうやって自己改革したんですか?」
┃
┃ ― 勉強したんです。
┃
┃ 「どこで勉強したんですか?」
┃
┃ ― 仕事場です。
┃
┃ 「そういう会社だったんですね?」
┃
┃ ― いいえ、そういうことではありません。
┃
┃ クライアントとの打ち合わせの場で学んだのです。
┃
┃ 「クライアントがセミナーなどをやっていたのですね?」
┃
┃ ― いいえ、様々ですが普通の会社ですよ。
┃
┃ 「どう言うことですか?」
┃
┃ ― わたしの仕事はクライアントの望むツールをつくることです。
┃
┃ そして、考えもしなかった“+α”を付けて納品するために、
┃
┃ アイデアを出すことです。
┃
┃ 「望んだ形にすることで、いいのでは?」
┃
┃ ― それだけではリピートが来ないのです。
┃
┃ 思っていた通りではクライアントの手足になってつくっただけです。
┃
┃ 「なるほど。では、アイデアを出す能力があるんですね?」
┃
┃ ― いいえ、アイデアはクライアントが持っています?┃
┃ 「どう言うことですか?」
┃
┃ ― 伝えたいことより、伝わりずらい部分を解決していくんです。
┃
┃ 誰でも伝えたいことは、伝わるように考えるんです。
┃
┃ そして、難しい部分にはフタをしてしまうんです。
┃
┃ 「それを聞き出して行くということですか?」
┃
┃ ― そうですね。いろんな話の中から探りを入れますよ。
┃
┃ 「“+α”が付いたモノを納品すると喜ばれますよね?」
┃
┃ ― そうですね。いい笑顔に出会えますね。
┃
┃ 「でも、それと自己改革とどう関係があるんですか?」
┃
┃ ― 皆さん、“自己改革”と言うと、
┃
┃ 凄いことを時間を掛けて学ぶように思っていますが、
┃
┃ そんなことはないんですよ。
┃
┃ 「例えば?」
┃
┃ ― 他人の身になって考えることで、効果的なお手伝いができるんです。
┃
┃ 笑顔を引出してあげよう、不安を消してあげよう、
┃
┃ そう思って接することで、自分が変わっていくんです。
┃
┃ 「仕事を通して、それを学んだということですか?」
┃
┃ ― そうです。誰と会っても、話しても、
┃
┃ 困っていることを解消させてあげようとすることで、
┃
┃ 自分が変わっていったんですね。
┃
┃ 「でも、前向きな姿勢との関係は?」
┃
┃ ― 笑顔を見たら嬉しいじゃないですか。
┃
┃ 嬉しいことがたくさんあれば、後ろなんか振り向きませんよ。
┃
┃ 「なるほど・・・」
┃
┃
┃
┃ こんな、前向きなわたしがホームページで悩むあなたにアドバイス!
┃
┃
┃
┃ 気になる部分を直したいけど、どうすれば良いか分からなければ、
┃
┃ とりあえず、来訪者の身になって、いじくり廻せばいいじゃないですか。
┃
┃
┃
┃ 目の前に出してみて、状況が変わらなければ、効果がなかったということ、
┃
┃ そうしたら、また、工夫してみる。
┃
┃
┃
┃ ホームページに“完璧”なんてありません。
┃
┃
┃
┃ 来訪者の悩みを解決する項目をいっぱい出せばいいんです。
┃
┃
┃
┃ あなたが思う“完璧”が、“来訪者の完璧”ではないかも知れません。
┃
┃
┃
┃ 悩んでいないで、動きましょう!
┃
┃
┃
┃ 一歩を踏み出さなければ何も変わりませんよ。
┃
┃
┃
┃ 知らない街の道で、次の角を曲がったら目的地があるかも知れない。
┃
┃
┃
┃ 地図で完璧に調べることも大切ですが、
┃
┃ 地図を片手に前に進んでみることのほうが大事です。
┃
┃
┃
┃ なんせ、相手は“気持ち”という、常に変化するものが相手ですから。
┃
┃
┃
┃ 【シンプルWebクラブ】
┃
┃ http://simple.sub.jp/
┃
┗┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┃
┃
┏┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ ★ 写真撮影・画像処理 ・・・・・・・・・・◇ 倉田 浩路 KURATA HARUMICHI
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┃
┣━━━━━━ も う 一 度 「 絞 り ・ シ ャ ッ タ ー ・ 感 度 の お 話 」
┃
┃
┃
┃ 皆さま、こんにちは。写真を担当しているRJJ倉田です。
┃
┃ お正月気分も抜け、新しいスタートを切っていらっしゃることと思います。
┃
┃
┃
┃ まず初めに、先週お届けしたお話の中で、
┃
┃ 説明不足や表現が不適切なところがありましたので補足させてください。
┃
┃
┃
┃ 一つは、
┃
┃
┃ 『数字が大きくなるほど、感度は良く(高く)なりますが、
┃
┃ 画像としては“あれた画像”となります。
┃
┃ 微粒子による画像形成をするフィルムでは粒状性の粗い画像となり、
┃
┃ デジタル画像の場合は、感度が上がる毎に画像が粗く見える』
┃
┃
┃ という部分で、
┃
┃ 「微粒子による〜」以下が誤った表現になってしまいました。
┃
┃ 正しくは、
┃
┃
┃ 『銀や色素の粒子によって画像形成をするフィルム画像では、
┃
┃ 粒状性の粗い画像となり、デジタル画像の場合は、
┃
┃ 感度が上がる毎に画像にノイズが入って粗く見える』
┃
┃
┃ です。訂正をお願いします。
┃
┃
┃
┃ 二つ目は、
┃
┃
┃ 『ISO100とISO 400で比べてみましょうか。
┃
┃ (感度の差は絞り値で、一絞り/二絞りとあらわします)
┃
┃ ┌──────┰───────┬───────┬───────┐
┃ │ ┃ISO100 │ISO200 │ISO400 │
┃ ┝━━━━━━╋━━━━━━━┿━━━━━━━┿━━━━━━━┥
┃ │好天時の昼間┃F11で 1/125秒 │F11で 1/250秒 │F11で 1/500秒 │
┃ ├──────╂───────┼───────┼───────┤
┃ │曇天時の昼間┃F4で 1/60秒 │F4で 1/125秒 │F4で 1/250秒 │
┃ └──────┸───────┴───────┴───────┘
┃
┃ こんな具合です。上表の「好天時」と「曇天時」を見比べてください。
┃
┃ 絞りが違っていますが、曇天時の絞りを“F11”とした場合には、
┃
┃ ISO100→F11で1/15秒
┃
┃ ISO200→F11で1/30秒(ISO100と一絞り差)
┃
┃ ISO400→F11で1/60秒(ISO100と二絞り差)
┃
┃ といった具合に、シャッター時間が長くなります』
┃
┃
┃ の中で、「(感度の差は絞り値で、一絞り/二絞りとあらわします)」も
┃
┃ 言葉足らずでした。
┃
┃
┃ 『(感度の差は絞り値で、
┃
┃ 一絞り高い(低い)/二絞り高い(低い)と言ってあらわします)』
┃
┃
┃ がベターでした。
┃
┃
┃
┃ さらにもう一ヶ所・・・。
┃
┃
┃ 『ISO200→F11で1/30秒(ISO100と一絞り差)
┃
┃ ISO400→F11で1/60秒(ISO100と二絞り差)』
┃
┃
┃ の中の、2つの( )の部分をそれぞれ、
┃
┃
┃ 『(ISO100とは一絞り差)』
┃
┃ 『(ISO100と二絞り差、ISO200では一絞り差)』
┃
┃
┃ と、以上のように修正しておいてくださいね。
┃
┃ ちょっとわかりづらかったと思います。文章ってむずかしいですね〜。
┃
┃
┃
┃ さて、本日の講義です。先週は、
┃
┃ 絞りとシャッター、フィルムの感度の関係をお話しましたが、
┃
┃ 読者の方からご質問をいただきましたのでもう一度、おさらいします。
┃
┃
┃
┃ ■フィルム感度(ISO感度と言って、数値で表示する)
┃
┃ 数値が大きいほど、フィルムの感度は、高くなります。
┃
┃ 感度が高いということは、同じ条件下での撮影では、
┃
┃ 低い感度のフィルムより速いシャッター速度を選べるので
┃
┃ 「手ブレ」しにくくなる。
┃
┃ 感度が高いと、動いている物体の撮影とか、薄暗い日陰や室内でとか、
┃
┃ 夕景などを撮影するにも有利です。
┃
┃ この他、天体写真とかオーロラの観察、花火などの撮影にも有利です。
┃
┃ しかしながら、感度が高くなるにつれて、
┃
┃ フィルムの場合は粒状性が悪くなって画質は落ちてきます。
┃
┃ デジタルの場合は、受光素子という装置の中に
┃
┃ 光を電気信号に変えてためることによって画像をつくるのですが、
┃
┃ 感度を上げると信号ノイズが画素と画素の間に現れやすくなり、
┃
┃ フィルム同様にあれた画像(ざらついた感じ)になりやすい。
┃
┃
┃ フィルムの場合は、
┃
┃ 感度が低い方が画質の綺麗(粒状性の綺麗)な写真となるので、
┃
┃ 三脚などを使用する必要が出てきますが、
┃
┃ 風景写真や商品写真等の、比較的動きの少ない被写体の撮影向き。
┃
┃ だからといって動体撮影ができない、ということではありません。
┃
┃ 条件を揃えれば問題なしです。
┃
┃
┃ デジタルカメラでも、フィルムと同じように、
┃
┃ 感度を低く設定することによって画質の綺麗な画像が得られます。
┃
┃ この感度ですが、フィルムカメラでは、撮影途中で感度を変えるのは
┃
┃ まずできませんでした(感度を下げるテクニックはあります)が、
┃
┃ デジタルでは、撮影条件によっていつでも感度設定を変更できる、
┃
┃ 非常に便利な機能なので、ぜひ忘れずに応用してほしいと思います。
┃
┃
┃ たとえば、ISO感度100でお花等を高画質で撮った後に、
┃
┃ 遊んでいる子どもを撮る場合、ISO感度を100から200にすると、
┃
┃ 半分(1/2)のシャッター速度に。ISO400なら、さらに半分で、
┃
┃ 100のときの4分の1のシャッター速度が使えることになるのです。
┃
┃ 半分と書きましたが、
┃
┃ 実質的にシャッター速度が、倍に速くなるということです。
┃
┃
┃
┃ シャッターと絞りの関係は、相対的な関係です。
┃
┃ ■シャッター速度
┃
┃ シャッターとは、
┃
┃ カメラ内部のレンズの絞りとフィルムの間にある黒い幕のことで、
┃
┃ シャッターボタンを押すとこの幕が開いて一定時間で閉じることにより
┃
┃ レンズから入ってくる光をフィルムに取り込む働きをします。
┃
┃
┃ 条件によって、
┃
┃ 数時間から数分・数秒に開け続けるB(バルブ)から、
┃
┃ 1秒、1/2秒、1/4秒、1/8秒、1/15秒、1/30秒、
┃
┃ 1/60秒、1/125秒、1/250秒、1/500秒、
┃
┃ 1/1000秒、1/2000秒、1/4000秒、1/8000秒
┃
┃ などがあります。
┃
┃
┃
┃ ■絞り
┃
┃ 絞りもシャッター速度同様に数値で表し、F値で表示されている。
┃
┃ F1から始まり、F1.2、F1.4、F2,F2.8、F4、F5.6
┃
┃ F8、F11、F16、F22,F32、F45・・・
┃
┃ といった具合にルート2倍で増えています。
┃
┃
┃ Fに続く数値が小さいほうが絞りの開き方は大きく、
┃
┃ 数値が大きいほうが絞りの開き方が小さく、
┃
┃ 数値がルート2倍されるごとにレンズを通過する光の量は半分になります。
┃
┃
┃ フィルム式に限らず一眼レフカメラのほとんどに、
┃
┃ 絞り機能、シャッター速度は付いていますが、
┃
┃ コンパクトタイプではこうした機能がないカメラが多いので、
┃
┃ あまり目にしたことがないかもしれませんね。
┃
┃
┃ 絞りの数値が小さいほど(F1.4とかF2.8など)、
┃
┃ 絞りが大きく開くので光りの取り込む量も多くなり、
┃
┃ その分シャッター速度は速くなりますので、手ブレしにくくなります。
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┃ 絞りは、ピントの合う範囲(被写界深度)に影響があります。
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┃ 絞りの数値が小さいほうでは、
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┃ ピント(焦点)を合わせた部分を中心に、
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┃ カメラから見た前後方向へのピント(焦点)の合う範囲が狭いので、
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┃ 後ろをぼかして雰囲気のある写真にすることができます。
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┃ シャッター速度も速くできるので、
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┃ 動く人物・ポートレート・お花のクローズアップなどで
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┃ 被写体をメインに浮き立たせるようにできます。
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┃ 逆に、絞りを絞ることによって、ピント(焦点)を合わせた部分を中心に、
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┃ カメラから見た前後方向へのピント(焦点)の合う範囲が
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┃ 深くなっていく(被写界深度)ので、
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┃ 被写体全体をハッキリ見せたいときの写真撮影に向いています。
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┃ このとき、シャッター速度は、
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┃ 絞りを1段2段と絞って(絞りのF値は大きくなる)いくに従って
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┃ 逆に遅くなっていくので、シャッターブレ・手ブレを起こさないために
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┃ 三脚の使用が必要になるかもしれません。
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┃ フィルムに取り込む光の量は、いつも同じなのですが、
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┃ フィルムの感度と撮影時の光の状況によって、
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┃ 絞りとシャッター速度の組み合わせが決まります。
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┃ 明るい条件では、絞りは大きい数字(開き方の小さな穴)で
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┃ シャッターも速い組み合わせに、
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┃ 暗い条件では、絞りは小さい数字(開き方の大きな穴)で
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┃ シャッターは遅い組み合わせになります。
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┃ いずれの条件においても組み合わせが決まりますので、
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┃ その範囲の中で目的にあった選択をするのが撮影者のセンスとなります。
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┃ しかし、今のデジタルカメラでは、こうした組み合わせも、
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┃ 撮影シーンを想定したプログラム式のボタンなどの設定で
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┃ いろいろできますので、ぜひ試してみて ください。
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┃ 同じ条件で、撮影することによって違いがわかると思います。
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┃ また、組み合わせが決まりますが、この中で、絞りを開け気味にしたり、
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┃ 締め気味にしたり、シャッター速度を変えたりすることによって、
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┃ 写りあがる画像がいろいろ変わります。
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┃ 本来の適正露出というのはありますが、
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┃ そこからもう少し明るめの画像とか暗め(濃いめとも言う)の画像に、
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┃ という好みもあるでしょう、また被写体を強調するための露出もあります。
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┃ 前にも書きましたが、デジタルカメラをお持ちの方は
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┃ ぜひいろいろ試すことが大切です。
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┃ ご質問をいただき、ありがとうございました。
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┃ 書いている側は当たり前としている部分もできるだけ
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┃ ご理解いただけるようかみ砕いてお伝えするように心がけているのですが、
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┃ 不明な点がありましたら遠慮なく質問してくださいね。
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┃ ではまた。次回は、絞りとレンズ、を中心にお話します。
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