vol.13号-その1の内容をご覧ください・・・毎週金曜日に発行



現 役 プ ロ 集 団 が 指 南 !! ━━━━━━━━━━━━━━┯━
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                │釘┃│づ┃│け┃│サ┃│イ┃│ト┃│の┃
  2006.01.20   vol.13―1 └━┛└━┛└━┛└━┛└━┛└━┛└━┛
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  presented by Ku: Art Media Inc.        │デ┃│ザ┃│イ┃│ン┃│塾┃
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┃          ☆ 当 塾 の 指 導 理 念 ☆            ┃
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┃ 『 気 が つ け ば 、い つ の 間 に や ら 、プ ロ 級 サ イ ト ! 』 ┃
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┣◆口 上……万年“ミーハークラス”でいいじゃないですか!


┣◆講 釈─◇デザイン…………見やすさと使いやすさはイコールではない!?
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┃     ◇プランニング……心のブレーキを外そう!
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┃     ◇写真・画像………被写界深度とレンズの種類
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┃     ◇コピーワーク……ことばのコーラスをしましょ


┣◆感謝之辞…………………当塾スタッフサミットで「何」が話し合われたのか!?


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┃本┃日┃の┃口┃上┃ 万年“ミーハークラス”でいいじゃないですか!  ┃
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│ 早いもので、今年も残すところ、あと340日余りとなりました。

│ あなたを成功へと導くチャンスメイクをするトップバッター、風嶺です。

│ 気がつけば・・・1月はもう終わりに近づいています。

│ 年頭に、頭の中に描いた“夢実現の設計図”は、

│ どのくらいカタチになってきましたでしょうか?


│ まだ少しも実際のカタチにできていない方、

│ このままだと、ご自分に対する「夢実現偽装事件」という、

│ 悲しい結末を迎えることになってしまいますよ。

│ あなたの成功を切望しているご家族やご友人、そして、

│ 何よりも“あなたご自身”のために、

│ あなたの中の“真実の気持ち”を語り、行動に結びつけてください!

│ PCの前の皆さんが注視しているのですから・・・あれ?


│ すみません、国会中継の見過ぎですよね〜。

│ 証人喚問に、参考人質疑―。

│ すぐ影響されてしまうのですね、世相というものに。


│ 自分がそうだからかわかりませんが、世相に敏感な人、大好きです!

│ 部下を指導していたころ、こんなことを言っていました。

│ 「自分ができあがった人間だと思っちゃダメだよ。

│ キミたちの今の考え方や感じ方は尊重すべきものだけど、

│ 一方で、ある限られた環境によって築かれた価値観に基づいてるでしょ。

│ しかも、言い方は悪いけど、それはたかが20数年、

│ ぼくの場合はたった40数年の経験を頼みとして、

│ 僭越ながらそれをしてるわけだよね。

│ ぼくたちが相手とする社会は、常に変化してる。

│ なのに、ぼくたちの価値観は、その変化とは別に、

│ 自分に都合のよいものとか、好きな部分だけを選り抜いて、

│ あとは認めないようになってしまう傾向にある。

│ それでは、相手のココロはつかみにくくなってしまうんだ。

│ だから、ミーハーになってほしいんだ。

│ どうしても関心を示せないものであれば、

│ なぜ、この世代に、こういうものが好まれるのだろう?

│ という好奇心の向け方でもいい。

│ 渦中に飛び込んで、ワーワーやってるだけでも困るけど、

│ いっしょに楽しめるのなら、なるだけいっしょに楽しんで、

│ そのあとにしっかりと自分の中にフィードバックしてチカラとして蓄え、

│ 新たな表現のためのエネルギーにしてほしいんだ」。


│ 一気に引用しましたが、いやぁ、えらそーなこと、言ってたんですねぇ。

│ お恥ずかしい限りです。

│ でも、この考え方は、現在でも微塵も変わっていません。


│ いいことも、イヤなことも、つまらないことも、楽しいことも、

│ い〜っぱいあるこの世界はやっぱり興味深いです。

│ そう思いませんか?思いましょうよ!


│ だから、ミーハーになりましょう!!

│ この世界を満喫することが、成功のコツかもしれませんよ。


│ それでは、今回もプレーボール!です。“あなたのHP”に、

│ 数多くの感動ドラマを描き出す“満員御礼サイト”の座を

│ 獲得していただくための、秘策、魔球、美技にあふれる講義を!


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┃本┃┃日┃┃の┃┃講┃┃釈┃ 金メダルに近づく五輪級テクニックをあなたに
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┃ ★ デザイン・・・・・・・・・・・・・・・・◇ 倉田 浩孝 KURATA HIROTAKA
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┣━━━━━━━━━━━━━━ ホームページをデザインする前にすること(13)

┃       見 や す さ と 使 い や す さ は イ コ ー ル で は な い !?



┃ さて、さて、今日も東京は寒くなって・・・雪になりそうな噂ですね。

┃ 雪にも負けず・・・もっと熱いハートになって・・・始めましょうか!



┃ 皆さんは「見やすいサイト」は「使いやすいサイト」だと思いますか?

┃ のっけから、質問ですがいかがですか?



┃ 答えです。この2つはイコールではありません。



┃ 「迷わないサイトを考えましょう」と前回言いましたね。

┃ 思い出してください。

┃ 今回の話も、そこに通じています。



┃ 見やすいサイトの条件は

┃ 情報が整理されていて、何がどこにあるかがわかることです。



┃ 一方、使いやすい条件というのは、

┃ サイト内を見てまわるときの手段がわかりやすく迷わせないことです。



┃ いくら情報が整理されて見やすくても、見たいところへのリンク関係が

┃ わかりにくくては使いやすいサイトにはならないのです。

┃ ボタンがどこにあるのかわからなかったりしてはガッカリですよね。



┃ 一言で、見やすいサイトだの、使いやすいサイトだのと言っても、

┃ 見る人=来訪者それぞれの解釈や習慣・PC環境の違い・好みなどが

┃ まちまちですからこの両立は難しいものです。



┃ 両立させるためには、

┃ まずは来訪者の方達の明確なターゲット設定と、

┃ 彼らのユーザ心理をきちんと把握して、それをデザインに活かすことです。



┃ 印刷メディアと違ってWebの世界は、

┃ 情報の量に制限がないところがあるので、

┃ あれも言いたい、これも言いたいと、情報をいっぱい詰め込みがちです。



┃ 伝えたい情報がたくさんあるのだから、

┃ 「いろいろな情報への入り口があって、どんなことでも選べるんです」

┃ ということを訴求していくことも1つの方法ですが、

┃ 本来は「見たい・知りたい情報」に、

┃ ストレートにたどりつけることのほうがより大事なことです。



┃ たくさんの情報を盛り込めるからといって無尽蔵に並べ立てては、

┃ せっかくの情報が生きないことになりかねません。

┃ 目的にあった整理をしてシンプルに見せていくようにしましょう。



┃ 最近のデザインの傾向として、

┃ ユーザビリティの向上とか、ユニバーサルデザインとか、バリアフリーとか、

┃ いろいろなことが検討され、実現されてきていますが・・・



┃ あなたのサイトの来訪者についてのとらえ方を幾つか揚げておきます。

┃ 参考になさってください。


┃  ●キーボードやマウスを利用しにくい人がいること

┃  ●文章を読むこと、

┃   あるいは内容を理解することが難しいという人がいること

┃  ●カタカナの言葉や英語の表記などを容易に理解できない人がいること

┃  ●見ること、聞くこと、動くことが難しかったり、

┃   情報の処理が困難な人がいること

┃  ●PC環境でテキスト専用の画面や

┃   小さいスクリーンを使っている人がいること

┃  ●インターネットへの接続に細い回線を使っている人がいること

┃  ●初期のブラウザ、異なる種類のブラウザやOS環境の人がいること

┃  ●ときには、誰でも一時的に、目や耳、手がふさがっている場合があること


┃ など来訪者への心遣いはできる範囲で心がけるようにしましょう。

┃ これらをすべて満足させることは困難でも、

┃ ホームページをデザインするときは、こんなところへの気配りで、

┃ アクセシビリティの条件を頭に入れておいてください。



┃ 《参考資料-001》アイドマの法則

┃  http://www.ku-am.co.jp/e-l_members/AIDMA_fig.html

┃ 《参考資料-002》サムネイル・ラフスケッチ

┃  http://www.ku-am.co.jp/e-l_members/Example_thumbnail.html

┃ 《参考資料-003》全体フローチャート

┃  http://www.ku-am.co.jp/e-l_members/Example_flowchart.html

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┃ ★ プランニング ・・・・・・・・・・・・・・◇ 西 佳宏 NISHI YOSHIHIRO
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┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 心 の ブ レ ー キ を 外 そ う !



┃ 人間て不思議なもので、

┃ 頑張っているつもりでも成果が上がらないときがあります。



┃ 「何か上手く行かないなぁ〜。」



┃ そう呟いたりして・・・



┃ そんな時は、自分の背景や気持ちを考えてみましょう。



┃ 案外、自分でブレーキを踏んでいたりするものです。



┃ あなたがホームページをつくっていたとします。



┃ そのホームページで何を起したいのか、何を変えたいのでしょう?

┃ そして、変わっていく自分に不安がありませんか?



┃ それよりも何よりも、完成させることに自信がありますか?

┃ 無意識に「無理だろう」とは思っていませんか?



┃ 完成形がイメージできていなければ、

┃ きっと自分を信用していないはずです。



┃ 無意識にブレーキを踏んでいますよ!



┃ 無意識は、繰り返し意識することで、変えていけるものです。

┃ ですから、まずブレーキの状態を確かめましょう。



┃ 「心のブレーキ」とは、次のような状態の原因になっているものです。



┃  ● やるべき重要なことがわかっているのに意欲が湧かない

┃  ● 頑張っているのに空回りが多い(達成しない)

┃  ● 目標は明確になっているのに、モチベーションが不安定



┃ このような場合は、達成した時の形(心も含めて)が見えていないのです。



┃ ホームページが完成したときに起こる事柄を想像して書き出しましょう。

┃ 完成したときの気持ちや、起こるであろう事象を思いましょう。



┃ そうすれば、ブレーキが外れ、スムースに動けるはずです。



┃ 目標を見えるもの(文字)に変えることで、

┃ あなたの意識を別角度から刺激することができるのです。



┃ 頑張って!!


┃ 【シンプルWebクラブ】

┃  http://simple.sub.jp/

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┃ ★ 写真撮影・画像処理 ・・・・・・・・・・◇ 倉田 浩路 KURATA HARUMICHI
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┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 被 写 界 深 度 と レ ン ズ の 種 類



┃ 皆さん、こんにちは。相変わらず寒い日が続いていますが、

┃ お元気で活躍されていることと思います。



┃ 豪雪の地域にいらっしゃる方々にとっては、もうウンザリでしょうけれど、

┃ 東京では、今週末あたり雪になりそうな気配がします。

┃ たとえ降っても人口の多い東京では、一瞬の雪景色で、

┃ あっという間に片付けられてなくなってしまう雪景色。

┃ 汚れてしまう前にカメラを構えてみるのも良いのではと思います。

┃ 何もかも白一色とは行かないまでも、

┃ 普段とは違った町並みが見られるので楽しみです。



┃ 今週は、「レンズ」と「絞り」の関係を先週のお話で出てきた

┃ 「被写界深度」に絡めて説明していきます。



┃ 前回で触れたように、被写界深度とは、

┃ あるピント(焦点)の合った位置の前後に、

┃ ピントが合っているように見える範囲があり、ピントの合った位置の、

┃ 手前には浅く、奥には深いという特性のことを言います。



┃ ◎被写体に対して、撮影距離(レンズの位置)が近いと深度は浅くなる。

┃  → 花などをクローズアップすると目的の花の前後にある物がボケてくる。

┃ ◎被写体に対して、撮影距離(レンズの位置)が遠いと深度は深くなる。

┃  → 風景写真などはよい例で、全体のピントが合って見える。



┃ 絞りとの関係では、

┃ レンズの絞り(開口部)を開けると被写界深度は浅くなり、

┃ 絞りを絞っていく(小さくしていく)と被写界深度は深くなりますので、

┃ ピントの合う範囲が広くなるのです。



┃ クローズアップすると深度が浅くなりがち、と上で説明しましたが、

┃ 絞りを絞ることにより、ピントを合わせたい範囲を、

┃ 好みによって調整することも可能です。



┃ 焦点距離が短いレンズのほうが、焦点距離の長いレンズより、

┃ 被写界深度が深く(ピントの合う範囲が前後に広く)なります。



┃ レンズは、《広角系》、《標準》、《望遠系》とに分けられ、

┃ それぞれ“画角”があり、写せる範囲が違っています。



┃ フィルムカメラが主流だった頃は、

┃ 焦点距離の決まったレンズ(「単焦点レンズ」と呼ぶ)がつくられていて、

┃ 目的に合わせて、いろんな焦点距離のレンズを揃える必要性がありました。



┃ 私たち人間は、自分の目の前の世界の、おおよそ半球部分を見ていますが、

┃ これに近い状態で写せるレンズを、魚の目にたとえて「魚眼レンズ」と呼ぶ、

┃ 特殊な用途にしか使えないレンズもありますが、

┃ 通常は、これから下記で説明するようにレンズは分かれています。



┃ ポイントは焦点距離―。

┃ 焦点距離とは、光がレンズを通して像を結ぶ点までの距離のことを言います。



┃ ◎焦点距離の短いレンズ群を《広角レンズ》 ・・・ 画角が広い

┃  → 風景とか、室内全体を写すといった、広い範囲を撮影するために設計さ

┃    れたレンズを呼びます。

┃  → 広角レンズと呼ばれるのは、焦点距離35ミリ前後から数値の小さい方

┃    向に28ミリとか24ミリ、もっと下の15ミリ、12ミリ等がありま

┃    す。(メーカーによっては異なる)

┃  → レンズの焦点距離が短くなる、つまり広角に(数値が小さく)なるにつ

┃    れて被写界深度は深くなり、ピントが合いやすくなるので、ポケットカ

┃    メラ(写るんです)などは広角系のレンズがついた固定焦点式のカメラ

┃    を採用しています。



┃ これに反して、

┃ ◎焦点距離の長いレンズ群を《望遠レンズ》 ・・・ 画角が狭くなる

┃  → 撮影できる範囲が狭く、遠くの物を近づかずに大きくとる目的に設計さ

┃    れたレンズです。

┃  → 望遠系のレンズは、ポートレート用(人物の半身から顔のアップくらい

┃    まで)に焦点距離70ミリから135ミリ前後。運動会などの群衆の中

┃    から自分の子どもだけをピックアップして大きく撮るといった目的なら

┃    200〜300ミリ前後。あるいはもっと遠くの被写体を近寄らずに大

┃    きく撮るためのもっと長い焦点距離のレンズもあります。

┃  → 望遠レンズ側では、広角レンズとは逆に被写界深度が浅くなり、花のク

┃    ローズアップや人物のポートレート撮影では、背景がボケてくれるので

┃    被写体を強調したり、浮かした表現ができるなど、深度の浅い点を利用

┃    しての絵づくりに好まれて使用されています。



┃ この中間に位置するレンズを《標準レンズ》と呼び、

┃ 50ミリ前後の焦点距離のレンズを指します。

┃ 皆さんが最初に購入されるときに付いてくるのがこの手のレンズです。



┃ とはいえ、汎用性の高い焦点距離のレンズで、

┃ 広角的にとか、望遠風にといった撮影ができます。



┃ 被写体から離れることによってワイドに見せることができるとともに、

┃ 近寄ることによって望遠っぽく画像を大きくできるなど、

┃ フットワークを必要としますが、

┃ いろいろな種類の絵づくりのテクニックを練習できるレンズなのです。



┃ 現在、主流になりつつあるデジタルカメラの多くは、

┃ 一本のレンズで焦点距離を変える(ズームする)ことによって、

┃ 広角から望遠まで無段階に

┃ 焦点距離が変えられるレンズが使われるようになっており、

┃ 以前のように、単焦点レンズをいくつも持ち歩く必要もなくなり、

┃ 便利になりました。



┃ 最後に、知識として知っておいてほしいことを少しお話します。

┃ ズームレンズの特性について、です。

┃ レンズに、解放F値「F3.5−5.6」などと書かれていますが、

┃ 広角から標準、望遠側にズームすると、

┃ 解放F値が暗いほうへと変わっていくということを示しているのです。

┃ たとえば、

┃ 焦点距離「24−105ミリ/F3.5−5.6」とあるレンズは、

┃ 広角側は、24ミリの焦点距離で解放F値:F3.5からズーム移動させて、

┃ 望遠側の105ミリに移動させていくに従って、

┃ 解放F値がF5.6までおよそ2絞り分暗くなる

┃ ということを理解してください。

┃ 同じ条件下での撮影でも、広角側で撮影するのと、

┃ 望遠側で撮影するのとでは、2絞り違うことになるのです。

┃ つまり、撮影露出がISO400の感度で、絞りF3.5、

┃ シャッター速度1/500という組み合わせの条件では、

┃ 広角レンズとしてこのズームレンズを使うときの露出は、

┃ 上記のままカメラにセットして撮影できますが、

┃ 望遠側105ミリで撮影する場合、

┃ レンズの絞りを動かしていなくても「F3.5−5.6」とあるように、

┃ このズームレンズの望遠側の解放値は

┃ 「F5.6」になっているということですので、

┃ 選べるシャッター速度は1/125になり、選べるシャッターが

┃ 遅くなっていくので手ブレしないように注意が必要になるわけです。

┃ 先ほどの望遠レンズのボケ方も、絞りがF5.6では、

┃ 単焦点レンズでF1.8の105ミリというレンズと比べると、

┃ 背景のボケが中途半端で、意外にボケてくれないのです。

┃ こうしたことも カメラ選びをするときにレンズ交換が必要かどうか、

┃ 使用目的に合わせて参考にしてください。

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